メーカーサポートに聞く前に

故障かな?電話してみよう!の前に次のことを確認して
なるべく多くの情報を持ってかけましょう。



特に障害情報ではただ単に「動きません」「変なんですが」ではサポート側も
どう対応して良いのか分からず、簡単にあしらわれてしまいます。これを対応が悪いと言われるのも
可哀相ですのでユーザとしてしっかり役割を果たしましょう。

電器製品の場合、どのような症状が起こり、どのような状態で障害が起こるのか
を明確にすることによりサポートがスムーズに行きます。

まずはじめに次の情報を用意すると良いでしょう。


1.障害の現象
 どのような障害があるのかハッキリさせます。
 MDの場合よくある現象は「音飛び」です。これは振動を与えていないのに録音した
 音楽が音飛びを起こすものです。つぎに「DiscError」でしょうか。
 ハード側にあるのか、ディスク側に問題があるのか明確にするために次のことを試みて下さい。
 (以下は「音飛び」という問題を解決するために行う解決方法です)

 ディスクを代え録音してみる(ディスクとの相性解決)
  同一メーカー同一ブランド、同一メーカー異なるブランド、別のメーカー製品。
  ディスクを代えたことにより問題が解決する場合があります。
  3〜5種類試してみるといいでしょう。
  ディスクを代えても同じように問題がある場合は、ハード的な問題と考えられます。

  ==ここで解決>ディスクとの相性である可能性があります。
   
   
  ディスクを代えてもダメ
   

 別のマシンで再生してみる(録音の問題解決)
  問題のあるシステムで録音したディスクを、正常と思われるシステムで再生します。
  ここでやはり「音飛び」が発生した場合は、問題のあるシステムですでに録音時に問題が
  あるということが分かります。
  逆に、正常に再生できた場合は、問題があるシステムの録音は正常であるということが分かります。

  ==ここで解決>問題があるシステムで録音が異常である可能性があります。
   
   
  正常に再生
   

 *ディスクを代えて再生してみる(再生の問題解決)
  今度は問題のあるシステムの再生側を疑います。ここで用意するのは他のシステムで
  正常に再生できるディスクです。これを問題のあるシステムで再生してみます。
  ここで「音飛び」が発生した場合は、問題のあるシステムの再生に問題があるということが
  分かります。ディスク相性もあるので複数のディスクで試してみて下さい。

  ==ここで解決>問題があるシステムで再生が異常である可能性があります。
   
   
  正常に再生
   
 
 *ここまできたらもう分かりません
  問題のあるシステムで録音したものが、ディスクには正常に録音されているにもかかわらず、
  他のシステムで正常に再生できるディスクも正常に再生できるのに、自分自身で録音したものが
  自分自身で再生できないという奇妙な現象になります。
  
  
2.障害発生時の度合い
 毎回起こるのか?たまに起こるのか?(10回に1度起こるとか?)
 この障害発生頻度も重要な情報になります。

3.障害発生時の温度(気温)
 機械ものですので温度との関係もあります。暑い部屋では機器が熱暴走することもあり、
 寒い場合は機械的部分(歯車など、またグリスの粘度もとか)の動きに影響してきます。



 以上のように多くの障害・調査情報を得ることは、メーカーサポートでのやりとりを
 スムーズに行うための秘訣になります。サポート側はあくまでも問題を受け止めることしか
 できません。問題解決するのは技術屋の仕事ですので、的確な情報を提供することが必要になります。

 せっかく買った物がすぐに故障だ!とお怒りになるのは分かりますが、まずは情報を整理して
 サポートセンターに問い合わせてみましょう。
 またあからさまに故障だと分かるものは販売店にすぐに持っていきましょう。
 在庫があり次第、交換してくれる可能性があります。

 おまけ(今はまだあるのかな・・・)
 サポートセンターの悪い癖
 自分のところで発売したシステムと、同じく自分ところで発売したディスクではないと
 「そのよそのメーカーのディスクが悪いんじゃないですか?」ほざくヤツがいることがある。
 「互換はどうなってるんじゃーーー!信頼性低いじゃないかぁぁ」と言いたいが、
 自分の情報をちゃんと提出しましょう! (って、俺だけか?へへ。)