「MDW74Z」 |
ソニーが満を持して初最高級ブランクディスク、その名は「MD2000」(2000年7月10日発売) ディスクの磁性層が異なる特性を有する2層構造になっており、磁界感度特性がソニー従来品と比べて2dB向上し、エラーレートも大幅に低減しています。シェルには上部(アッパーシェル)に剛性が極めて高いマグネシウム合金を、下部(ボトムシェル)にはポリカーボネート樹脂と、異なる素材のハイブリッド構造になっており、振動を極力抑えるような構造になっています。この信頼の証に、すべてのディスクにはシャッター部にシリアルナンバーを刻印してあります。ただし、あまりにも力が入っているため、お値段は定価2,800円(実売平均2,480円)とPRMD-74もびっくりする価格になっています。 さて当方の試聴感想ですが、中低音域の表現力に優れていると感じました。ボーカルはとても聴きやすく、低音もしっかり響いています。ただし低音の方は再生環境により響きかたに違いがあります。高音に関してはやや控えめですが、無理をしていないという感じです。また立ち上がりの速い音やサ行の音に見られる歪み感も極めて小さく、XA-PROでもそれが気になっていた音楽では、かなり違和感無く聴くことが出来ました。全体的な感想はしっかり腰を据えたとても聴きやすい音にまとまっています。 個人的な意見では、低高音のXA-PRO、中低音のMD2000という位置づけで、どちらかと言うと、XA-PROの方の表現が好きだったりします。 |
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「PRMD-74」 |
*ソニーのプロフェッショナルミニディスク
基本的にシェルがESと同様なもので、耐震(吸震)性能と言う点でTDK XA-PROよりかは劣る。そのためディスク本来の性能を引き出すためにはディスクを押さえつける構造(ディスクがローディングされた際、固定される構造)がしっかりしたものでないとシェル振動による録音時の音質低下が発生する。そのため録音時にはハイエンドクラスの単体MDデッキを必要とする。また、単価も高いためポータブル機での録音にはおすすめできません。 当方の試聴では、TDK XA-PROより低音は弱いものの、妙な圧迫感が無く全体にクセのない音で澄み切っており余韻が心地良い。とてもバランスがよい。しかしポータブル機やパーソナルシステムのディスクを固定させる構造が弱い製品に使用するとES並な音質になってしまい、場合によってはバランスの悪い音質になってしまう。 このディスクは一般的なお店では売っていません(売っていないかも)
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「MD-XAPRO60」 |
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「MDW-74C」 |
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「XLMD-74」 |
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